1日目は、自分の葬式に行き、病院に行った。
2日目には、喫茶店に行き、自分の死んだ場所を見て雲雀にもあった。そこでは、勇気を出せずじまいだった。 そのとき、拾ったハーモニカ。雲雀のものであり、綱吉が、一番大事にしていたもの。
花束とともに目の前においてあったそれを綱吉はそっと持ち上げ、胸に寄せた。 ぽろぽろと落ちてきた涙をぬぐいもせずに、彼はハーモニカを抱いていた。彼に聞かせてあげたいと、思った。そして行動を起こした。 雲雀にただ会いたくて、話をしたくて、彼の気持ちを考えず、押しかけてしまった。その結果がこれだ。雲雀に拒絶された。…けれど、友を得た。

綱吉は考える。雲雀にあうしかないと思った。何度だって、彼が拒絶したとしても。オレは。
綱吉は雲雀に抱く、自分の気持ちを自覚せざるおえなかった。いや、今まで気付かなかったことがおかしいのだ。 綱吉はいつだって、雲雀のことを考えている。雲雀に助けられてから、綱吉の中心はいつも雲雀だ。 雲雀の笑う顔が好きだ。雲雀のおこる顔も好きだ。むすっとした顔も、いらいらした顔も、驚いた顔も、全部全部好きだ。
見えなくてもわかった。それは。
オレは、やっとわかった。自覚した。
どうしてこんなに雲雀のことが気になっているのか、やっと知ったのだ。
遅すぎるよと、綱吉は自嘲した。綱吉は考える。すでに雲雀は出かけているようで、チャイムを鳴らしても、人がなかで動く気配はなかった。
ヒバリさん、どこにいったんだろう。綱吉は歩きながら考える。考えても、考えても全く雲雀の行きそうなところが分からない。 また歩きながら考えていると、綱吉はふと、立ち止まった。 そうだ、喫茶店に行ってみよう。彼を己の事故前にもそこで見た。 そこで始めて彼と対面し、彼を綺麗だと思ったのだ。最初は主治医がその人と同一人物だとは思わなかったが。 勘だった。なんとなく、彼がそこにいるような気がした。








星に願いを