私だけが取り残されて。それは当然の酬いなのでしょう?
私はいつの間にか差別していました。本物だとか偽者だとか。
それは私が私の生い立ちを自覚する前からありましたが、尚いっそう強まったでしょう。
わかっている、といっても、感情はついていけず、あなたを代用品の様に扱って。
あなたが悩んでいることにも気付かず、私はいつも王女として振る舞っていました。
一人の人間として、あなたと接したことはないでしょう。
過去は婚約者として、それがなくなってからは、あなたを彼のレプリカなのだ、と。
思えば、私はずっとあなたを見下していたのです。
あなたを一人の『ルーク』としてみれなかった。
泣けばいいと。泣けば彼はあなたは許しを与えてくれるのだと、心の何処かで思って。
なんて子供なんでしょう、なんて浅はかな考えなのでしょう。
そして私は、いつまでも成長しないとまた涙を流すのです。
ごめんなさい、ルーク。……辛かったのですね。
ルーク、あなたは誰かを怨んでいますでしょうか?
そんなことはないと、笑うあなたをみた気がします。
いっそあなたが私達を怨んでくれたら。
そう願うことさえも罪なのでしょう。
あなたがいなくなった世界は、なんだかとても―――
空は高く青く広くて。
(その綺麗な色に)
(あなたを思い出して溢れる水は、やがて)
08/03/02 chisa