ルーク、お前に俺は何をしてやれただろうか。いとしい、子供。
本当の親の様に愛情をもって育てていたつもりが実はそうではなかったと気付かされたのはいつだっただろう。
俺の殺意も執着も過去も全てを彼は分かっていて尚、俺を側においた。
そしていつの間にか、俺が守られていた。

お前が間違っていた?否、違う。間違っていたのは俺の方だというのに。
気付いたのは、お前がいなくなった後だ。全部全部、全部悪いのは俺。


ルーク。こんな親で、親友で、ごめんな。
お前の心に気付いてやれなかった。気付いても気付かぬ振りをしていた。
そしてお前を追い詰めた。
ごめん、今更だろうけどな。けしてお前の許しが欲しい訳じゃない。
お前には俺等を責める権利があるんだ。





お前は、もう自由だ。


お前を縛るものは何もない。だから、な。
生きかえってくれとはもう言わない。お前の苦しみも悲しみもこの世界にはありすぎるだろう?






なぁ、もう一度だけ、お前の声が聞きたいよ。
どんな言葉でもいいから、お前の声が聞きたい。
そして、出来るならば、抱き締めたいと思う。





なぁ、元気にしてるかルーク。
そこの居心地はこの世界の何倍もいいだろう?






俺が死んだらお前と同じ場所にいけるだろうか。
無理だと分かっていても、そう願わずにはいられないだろう。











残るものは何もないのだ、と。
(まるで砂の様にさらさらと)
(消えていくお前は笑っていた)



08/03/01 chisa