好きだ好きだ愛している。
この体は紛い物で、オレ自身は偽物だけど、その思いは本物だと信じたい。
優しくされて、夢を見た。彼も、同じ気持ちなのだと夢を見た。
彼は優しくて、俺を壊れやすいガラスでできた何かのように、真綿に包んでくれていた。
それは、それは優しくて、愛おしくて。
俺は死ぬことが決まっていたし、こんな気持ち迷惑だろうと思って、
心にしまっていたけれど、愛しいがあふれてしまって、仲間にばれて、応援までされて、
頑張るざるをえなくなって、一生懸命態度に示したし、好きだといってアタックした。
彼は何も言わなかったし、態度は変わらず優しかったし、でもどこか冷たい目をしていることも知っていた。
いつも見ていたから、彼が俺とほかの仲間との接し方の違いも知っていた。
それはどうしてなんだろうと、怖くて聞けなかった。
何かが変わってしまう気もしたし、何かが壊れてしまう気がしたのだ。
だから知らないふりをする。
俺は彼をいつの間にかよく見れなくなっていた。
好きで好きでどうしようもなくて、目の前から、見れない。
彼のそばにいたいのに、近づけない。なんでなんだろう。
そんな俺に仲間は頑張れと言った。
俺はおびえているのだと。嫌われるのが怖いのだろうと。
彼は優しい。変わらない。だから俺も彼が好き。変わらない。
ある日のことだった。俺は買い物を頼まれて一人で街に出た。
彼が立っていた。彼は気づかない。そこに仲間がやってくる。
会話の中にルークという単語が聞こえて俺はびくりとした。
何を話しているのだろう。怖い。怖い。何か嫌な予感がする。
「……馬鹿馬鹿しい」
と彼はオレを見た。彼は俺がいることに気づいていた。
冷たい視線で俺を見て、目の前にいる仲間に向かって俺には見せない顔で笑ったのだ。
その瞬間、俺は夢から覚めたのだと思う。
彼を見ることが辛くなくなった。なんとも思わなくなった、と思う。
けれど。けれど、どうしてか泣きたくなることがあるのだ。
もう、辛くはないと思っていた。
一人になると無性に泣きたくなる。悲しい、苦しい辛いと、泣きたくなる。
もう慰めてくれる人は、いない。そばには誰もいない。
俺は途方にくれてしまった迷子の子供のように、声をあげて泣きたくなった。
だけど、偶に思う。あの思いは、本物だったのだろうか、と。
あんなに好きだったのに、と。俺は、思うのだ。
言いたくないですわたしはあんまり勝手だから
(俺は本当に好きだった?)(そう思うのに悲しくなるのは、何故、)
言ってください嘘でもいいですbyafaik
あとがきと言うか説明(説明がなきゃわからない小説って…)
刷り込みのように好きだという感情を仲間に植え付けられたルーク。
ジェイドはそれを知っていて、優しくしていました。
ルークはそんなことも知らず、ただただジェイドを好きだと思っていたのです。
好き、は仲間たちが教えた言葉でした。愛も仲間が教えました。
ジェイドはルークが好きです。好きだけどルークの目の前でルークに向けてひどい事を言います。
それはすべてルークのためでした。だけどどこかでは自分のためでもあったのです。
ルークが覚えたのは、ジェイドが好きだという感情は仲間が刷り込んだ所詮紛い物だったからです。
このあと、ジェイドは何もしません。たぶん。
自分からひどい事をしたのです。ルークの目を覚まさせるために。
ルークを愛していたからこその行為でしたがそれでもルークをひどく傷つけただろうことを分かっています。
ルークもこのまま死んで逝くのかもしれません。
かなりのシリアスです。悲恋でごめんなさい。
書いてみたかったの…
(リボーンの同時UPと似たような雰囲気ですが、あっちは一応ハッピーエンドです)
2010/03/29 chisa