短編にも満たないSS置き場。ここはもしかしたらちょくちょく増えるかもしれません。わからないです。
たぶん、MEMOから来たときしか更新報告はしません。たぶん。
そんなんで宜しければ、どぞ。
最終更新2009/02/22
男は、沈黙した。 (一目ぼれジェイド→スレルーク)
ジェイド目の前で激しく朱金の髪が揺れた。
(心臓が煩い、何故だ?)
「だーっ! うるせーよ! お前等なんで俺のこと泥棒扱いなんてすんだよ!? リンゴはちゃんと俺が買っただろ。…なぁ、そこの軍人さん」
「はい。何でしょう?」
キラキラと輝く瞳が眩しい。なんなのだろうか。
「あんた、俺見て何もわかんねーの? 俺のこの髪の色とか、結構有名だと思うんだけど」
「…………」
嫌味を言われた。外見は可愛いのに、意外と口が悪かった。
再び男は沈黙した。(親善大使編?とある宿舎で二人きり)
今日は、彼と二人きりだ。チャンスなのかもしれない。
「―――ルーク、私はあなたのことが好きです。付き合ってくださいませんか?」
「はぁ? 馬鹿じゃねーの、お前。大体、俺が王族だって理解しながら、不敬罪を繰り返してる奴なんて好きになれるかよ。出直して来い」
「…………」
グサリ、とナイフで抉られたような気がした。だが背を向けて眠りについた彼が可愛いと思う。重症だ。
男は沈黙した。〜二度あることは三度ある〜 (崩落編。スレルークのまま)
彼を生み出してしまったのは私なのだ。それでも、あの子供が愛しく思う。私の罪の結晶なのに。
「お前、何いってんの? 罪とか罰とかさぁ。俺そんなのどうでもいいんだけど」
「ですが、私は……(それでは納得出来ないのです)」
「俺に何を求めたいんだ? 俺は生まれてきてよかったって言ってんだ。それでいいじゃないか。」
「…………」
なに惚けてんだよテメェ。……ジェイドです。お前なんかテメェで十分だ。
慰めてくれているんですよね? ばっ、んなわけねーだろ!
彼の顔は見えなかったが、耳は真っ赤に染まっていた。これは、案外いけるのかもしれない。今度からこの路線でいこう。
上記3つ 2008/08/08
彼が眠っている。いつもは余裕そうな、大人の顔をした子供のような彼が、眠っている。(いつもは誰かが近づいただけで起きてしまうのに)
疲れがでたのだろうか。いつもの彼とは違い、色白の顔が青色にも見えて。(深い眠りについているのか、そっと触れても反応しない様は、死人の様)
散らかされた書物には沢山の走り書きと苦悩の文字。(ああ、どうして俺は彼をこんなにも苦しませるのか)
なあ、どうしてどこまでしてくれるんだ?答えが返ってくるはずもないのに彼にそう問いかけて、彼の薄い整った唇に触れる。(どうして、そこまでするのか)
彼は起きなかったが、少しだけ眉を寄せた。(どうしてだよ、俺よりも世界のほうが大事だろ)俺はそっと、その何も告げない冷たい唇に顔を近づけ、唇を落とした。(どうして俺なんかを、好きになってしまったのだろう)
あなたのねつは、つめたいね。だけどこんなにもこころはあたたかいひと。
2008/09/18
神よ。もしいるというのならば、あの子供の命を救ってください。あの子供の心を助けてください。
私には出来ない。私にはその資格はない。あの子供を殺したのは私だ。あの子供を壊したのは私だ。あぁ、神よ。
どうしてあの子供は笑う?どうして私に愛を告げるのだ。理解ができない。子供は私によって殺されるのに。
子供が最期でさえも笑う。幸せそうに笑う。あの子供は死んだが、私のあの子供はまだ生きているのだ。(あの子供は忘れてくれといったけれど。そんな約束、してたまるものか)
あぁかみよ、あわれなこどもをすくいたまえ。(ジェイドの中でずっと生きているよって話)
「あなたは幸せですか」
抱き締めた彼の体は小さく、細く、白くて。不覚にも零してしまった言葉を取り消すことが出来ない。
「俺は幸せだよ」
彼のあたたかい腕が俺を抱き締めて。とくとくと聞こえる鼓動に耳を傾けて。それから彼の少しだけ震えた声に、俺は答えた。
―――あなたと居れて、幸せだよ。ずっとこうして居たいよ。
2008/09/20
俺はあの人のどこが好きなんだろう。
例えば、あの人の顔だとか。
あの人の紅い綺麗な目だとか。
例えば、あの人の俺を見る視線だとか。
柔らかい笑顔とか。(恐怖を感じるときもあるけれど)
冷静な顔だとか。
例えば、たとえば……
彼の好きなところを挙げていけば挙げるほどに愛しさが溢れて。
結局全部好きなんだとわかってしまい、小さく笑ってしまった。
2009/02/22